【虫籠のカガステル】

近未来が舞台の創作マンガ

ひょっとしたら、100年後の世界はこうなるかもしれない?という臨場感のある素晴らしいWEBマンガとして夢中になって読んでいたのが「虫籠のカガステル」です。
ジャンルとしてはSFマンガになると思いますが、今の世界情勢からひょっとしたらこんな未来になっているかもしれないという言い知れない恐怖感があります。
画力の素晴らしさだけでなく、ストーリー展開も素晴らしい作品だと思います。
単行本化はされていませんが、仮に単行本にした場合は2冊分のくらいのボリュームがあると思います。
かなり読み応えがあるマンガで、どの世代の人にも受け入れられる内容になっています。

参考:http://www.geocities.jp/torinikusoul/index.html

あらすじ

物語の舞台は西暦2125年の近未来です。
カガステルと呼ばれる人間が虫になるという奇病が流行し、人類は壊滅的な被害を受けました。
カガステルの発症率は1000人に1人と言われていますが、一度発病すると体が大きな虫に変化するため不治の病として恐れられていました。
虫に変化してしまった人間は、人間としての理性を失って人間を食い殺してしまいます。
また、虫同士が繁殖することでどんどん増えていき、人口は激減していきました。
壊滅的な被害を及ぼすとはいえ、元々は人間だった虫を駆除することがなかなかできなかったものの、さすがに人口の3分の2を食い殺されてしまっては人類滅亡の危機にさらされます。
こうしてようやく虫の駆除が許可されるようになりました。

虫を駆除する役目を担っている青年のキドウが、砂漠で出会った男にある少女を託されることになります。
男は虫に襲われたため、瀕死の状態で必死に少女のことを母親の元へ連れていくように頼んで息を引き取りました。
その後行動を共にしながら苦難を乗り越えて行きます。
最後に二人を待ち受ける運命とは一体何なのか…についてはネタバレになるので本編をお楽しみください。

作品について

虫籠のカガステルの作者は橋本チキンさんです。
神奈川県出身の漫画家さんで、永山愛子または永山靖巳などのペンネームを使う時もあるそうです。
以前は少年サンデーなどの雑誌に連載や読み切り作品が掲載されていたこともあります。
現在でも連載作品があり、単行本も順次発売されています。

虫籠のカガステルはネット上でも評価が高く、夢中になって一気に読み終わったという方も多い作品です。
物語の内容が明るい内容ではなく、どちらかというとこの先の未来を暗示しているような気がして暗い気持ちになりそうな作品ですが、登場人物のセリフなどをよく読んでみると奥が深いことを言っているのがわかります。
特に注目して欲しいのは、虫の駆除屋として活躍するキドウの苦悩についてです。
元々は人間だった虫を簡単に駆除しているのは決して人間としての心を忘れた冷たい人間ではないことがよくわかります。

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