【沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる】レビュー

「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」のあらすじ

「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」は、2020年1月10日からパンチコミックスにて連載が始まった漫画です。
空えぐみによるラブコメディ、青年漫画で沖縄を舞台に繰り広げられる三角関係をベースとした、学生の生活と恋愛模様を描いています。

もともと東京に住んでいた主人公の中村照秋は、沖縄に転校することになり、転校した学校で同級生となった喜屋武飛夏のことが好きになります。
しかし彼女は沖縄で育ってずっとそこで生活しているため、「うちなーぐち」、つまり沖縄方言がかなりきついので、照秋は彼女が言っていることがほとんど分かりません。
そこで、彼女と仲の良い比嘉夏菜がいつも沖縄方言を通訳して教えてくれます。

照秋は飛夏との距離を縮めようとしますが、その裏で通訳をしてくれている夏菜は、照秋に片思いをしているのです。
こうして、微妙で切ない三角関係が進展していきます。

恋愛がテーマとなっていますが、沖縄を舞台としているため、沖縄ならではのあるある話がたくさん盛り込まれていて照秋のような本州から来た人にとっては不思議なことばかり目にします。
そのコミカルな様子と、恋愛話が進展していく中で起きるドタバタが絶妙にマッチして、笑えるラブコメディに仕上がっています。

この作品について

「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」は、もともと作者の空えぐみが2019年5月31日からTwitterにおいて自作漫画として公開したのが始まりでした。
その漫画の楽しさが、Twitterのみならずオンライン上で爆発的な人気を生み出し、新潮社によって漫画化されるようになったという背景を持っています。
SNS発信の漫画として、まさに現代的な制作過程を踏んできたわけです。

作者は沖縄生まれということではないものので祖父が沖縄出身で、東京での生活をしている中で沖縄出身の同業者に知り合うことによって沖縄への興味を深めていきました。
その関心の高さは、作者自身が沖縄のうるま市に移住したことからも分かります。
2018年に移住してからは、沖縄をテーマにしたこの作品を作るようになり、自分が見聞きした実際の沖縄のあるあるを漫画の中に取り込んでコミカルな話にしてくれています。
ちなみに、沖縄方言については地元出身者に監修してもらい、正確な方言としています。

作中の三角関係が発展していく恋愛話は、作者の実体験が元になっています。
また、沖縄の若者たちと毎日の生活の中で交流を深めていく中で、学生らしい恋愛の風景を生き生きとしたものにして発展させています。
こうして、沖縄の楽しさを知り、恋愛でほっこりとさせてくれる飽きない作品が生まれたのです。

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