【世界鬼】漫画レビュー
- By: SLweb7uK
- カテゴリー: おすすめWEBマンガ

ダークファンタジーの代表作
WEBマンガ界で異端児と呼ばれている作者が描くダークファンタジー作品として注目されているのが世界鬼です。
鏡の国のアリス症候群という病気に侵された主人公が世界鬼と呼ばれている敵をやっつけていくというストーリーです。
単行本化もされており、WEBマンガの中でも人気を誇る作品です。
あらすじ
主人公の少女東雲あづまは、親戚の叔父一家と暮らしていました。
叔父をはじめとした家族からひどい児童虐待を受けていたことが原因になっているのか、鏡の国のアリス症候群と呼ばれる病を患っていました。
唯一、心を慰めてくれていた鳥までも従兄弟に殺されてしまったことで、自分のことを慰めてくれる存在がいなくなってしまったと悲しみ、現実世界に絶望してしまいます。
ある日、ワンダーランドと呼ばれる鏡の向こうの世界に引きずり込まれ、自分と同じ病気に罹っている仲間と共に世界鬼と呼ばれる怪物と戦うことをチェシャ鬼から指示されます。
当初は世界鬼と戦うことに乗り気ではなかったあづまですが、世界鬼を倒すと現実世界で近しい人物が死んでしまうことを知ります。
間接的に自分に危害をもたらす叔父一家に制裁を与えるために世界鬼を倒すことを決意したあづまは、仲間と力を合わせながら戦うことを決めます。
やがてあづま達にとって現実世界と考えていたゼラの世界と、ゼラと対立する立場になる世界のメーズの存在がはっきり判明していきます。
敵だと思い倒そうとしている世界鬼についてや、謎のチェシャ鬼についても物語の展開が進むにつれてはっきりわかっていきます。
作品について
世界鬼の作者は岡部閏さんです。
当初は裏サンデーに2012年から連載されていた作品で、2015年6月に完結しています。
単行本化もされており、10巻まで発売されています。
スマートフォン用アプリのマンガワンをダウンロードすると無料で閲覧することも可能です。
なお、裏サンデーで公開される前のプロトタイプはWEBマンガサイトの新都社で公開されていました。
現在では新都社のサイトで閲覧することはできませんが、旧世界鬼として無料公開されています。
参考:http://takslove.zouri.jp/index.html
つまり、裏サンデーやマンガワンで公開されている作品は、旧世界鬼のリメイク版と考えることができます。
面白いのは全く同じストーリーではなく、別の作品として楽しめることです。
旧世界鬼で描かれていた内容が、世界鬼では登場していない部分もあります。
また、旧世界鬼では描かれていない内容も世界鬼で追加されているので違った見方をすることができます。
ただし、現在のところ8話までしか旧作が公開されていません。
サイト上ではリメイク版が旧作に追いついたら公開するとの説明がされていましたが、既にリメイク版も完結しているため今後無料公開されるかどうかは作者の意向次第かもしれません。