話し方とコミュニケーション能力が重要
WEBディレクターという仕事は必然的にチームを抱えて仕事をすることになるのですが、
このチームをまとめるためには話し方とコミュニケーション能力が必要になります。
実はWEBディレクターとして仕事をするうえで、
口頭で何かを伝えるという機会はそこまで多くはありませんが、
この少ない機会が実は物凄く重要なところになりますので、
まずはその部分について紹介します。
まずは対外部における話し方ですが、クライアントに対しての提案や交渉を行うとき、
クレームや要望に対しての回答をする場合、
何かの報告をする場合です。内部に対しては社内的な提案を上層部にする場合、
チームにいるプログラマーやデザイナーに要望・仕様を伝える場合です。
読んでもらえると分かるのですが、
どれもとても重要なものであることがわかると思います。
話し方の基本
それでは基本的な話し方について紹介します。話をするときには単純に要点だけを伝えることと、
ひとつでも聞き逃しがあると何をしたらいいか分からなくなるということを
避けるということに気をつけて喋るようにしましょう。
最初に、最終的に把握して欲しい内容、それから理由もしくは強調、
そして最後に内容の補足という順序になります。
こういうことがやりたいので、
「こういうものを作って欲しい」、「それはこういう意図を持って作るものである」、
「その目的を達成するために2ヶ月で作って欲しい」、
といった具合に話を進めていくといいでしょう。
そして、何かを人に伝えるだけではなく、
その内容に対して納得・妥協などの変化をもたらさなくてはならない場合、
先の理論で話を進めていくと間違いなくぶつかることになります。
こういうときには、まずは自社の結論から説得を開始するようにします。
そうしてなぜその部分が必要なのかというところを掘り下げていき、
最終的に結論が正しいというところを相手にわかってもらうようにするのです。
例としては、「この金額では無理ですし、機能を減らすのもお勧めは出来ない」、
「この機能を使うことによってサービスが成り立ちますし、それによって市場の拡大をするわけですよね。」
「ならばこの機能は必ず必要になるわけですからきちんとやりましょう」というように話を進めていくわけです。
結論をぼかしたままに話を進めてくと交渉がこじれてしまう可能性がありますので、
このようなスタンスで話を進めていったほうがいいわけです。
文章を作成するときによく言われることが、「起承転結」をしっかりとつけようということです。
確かにこれがしっかりしていれば文章的には読みやすいものになります。
話をするにしても相手に伝わる可能性も高くなるでしょう。
しかし、交渉ごとなどの話し合いの場においては自分はいいかもしれませんが聞いている相手はしんどいのです。
ですから、まずは全て結論から伝えて、
後は優先順位を決めて話を進めるというのがWEBディレクターとしての話を進める際の基本形になります。