ターゲットを絞る
世の中にあるあらゆるコンテンツや商品においていえることですが、そもそも万人に受けるものはありません。
例えば、ゲームなどが分かりやすいですね。例えば対戦型格闘ゲームを例に取ると、明らかに対戦格闘が好きな人にターゲットを絞って開発されていますよね。子供はともかくとして、老人をターゲットにしているとはとても思えないところがあるはずです。それと同じように、万人に向けたサイトや万人に受けるサイトは存在しないのです。必ずどこかの年齢層、性別をはじめとした一部分にターゲットを絞る必要があるのです。
当然のことですが、コンテンツ作成は誰が誰に対して何を目的としてリリースするのかを考えて行うべきところが大切です。この辺りが固まっていないと誰に対しても仕えない中途半端なコンテンツに仕上がってしまうわけです。では、中途半端なコンテンツにならないようにすることと、ターゲットを絞るということを考え、コンテンツ作りの考え方について順を追って説明していきます。
コンテンツの作り方
まずは、対象の周辺情報を洗うことからはじめます。例えば、WEBで料理店のプロモーションをやろうと思った時、その料理店の周りの環境に対して良い点を洗い出します。駅が近いとか、お店の周りが落ち着いた雰囲気であるとか、近くに美人ばかりの集まるお店があるなどです。
次に対象そのものと設備の情報を確認することです。これはどのようなことにこだわった料理店なのかといったものです。大体のWEBサイトがこの部分だけをコンテンツにしてしまっていると思うのですが、もっと他の部分にも目を向けることが大切です。
それから、その料理店がどのような歴史を持っているのかということをはじめとしたバックグラウンドの情報を確認しましょう。料理店ひとつにも確かなドラマがあるもので、そこに着目することで多くの魅力を引き出すことが出来るわけです。例えば、とてもおいしいスープがあるが、「これは店主が10年間の研究の果てに生み出したものである」と聞けば、「そんなに長い間の研究の果てに出来たものならさぞかしおいしいだろうから飲んでみたい」と興味を持つ人が必ず出てくるはずなのです。
それから、ユーザーの声を集めることも大切です。どんなに新しいお店やサービスでも、周りにいる人に話を聞いてみることで情報は集まるはずです。コンテンツ製作に関してはどうしてもいいように書いてしまいがちですが、時には客観視することも大切ですので、意見は必ず入手するようにしておきましょう。
そして、利用方法や場面に関する情報の細分化を図ります。まずは、そのサービスはどこで、どのようなことを目的として使われるのか、どのように使って欲しいのかというところを探した上でその情報を細分化します。料理を食べる、だけではそのままで終わってしまうのですが、「彼女の誕生日のお祝いに料理を食べる」、「家族サービスの一環として皆で料理を食べに行く」といったように目的を細分化することによって、そのサービスの魅力が浮き彫りになるわけです。
これらの情報をまとめることでひとつのコンテンツが出来上がることでしょうが、本当にそのままの情報量で作成してしまうと反対に誰にアピールしたいのかが分からないコンテンツが出来上がってしまいます。ですから、どの層にアピールしたいのかということを考えて情報を抜き出していくことが大切です。
具体的な例としては、
「不要と感じるコンテンツは捨てる」
「言い回しは勇気を持って省く」
「可能な限り情報量を減らし、かつ相手に伝わるようにすることを意識する」
「販売なら販売、採用なら採用と目的を分けるて考える」
「新規ユーザーと既存ユーザーは別物と考える」
「万人向けのサービスは存在しないのでコンテンツを絞る」
このようなことを意識するだけで、必要とする相手に対して的を絞った魅力的なコンテンツが出来ることでしょう。