
歴史的に貴重な由緒ある神社
神戸市中央区にある生田神社は、非常に古い歴史のある神社です。
地元の方にも愛されている神社で、多くの参拝客が訪れています。
生田神社の歴史は西暦201年から始まっていると言われています。
御祭神は日本神話にも登場している神様でもある稚日女尊です。
天照大神の和御魂とも妹神とも言われている神様で、稚く瑞々しい日の女神という意味を示し、全ての物を育ててご加護する神様として知られています。
日本書紀に記載されている内容によると、神功皇后が現在の神戸港で船が進まなくなったため神占を行ったそうです。
すると稚日女尊が現れたことで生田神社を創建することになったと伝えられています。
現在の神戸(こうべ)という地名も生田神社が大きく関係しています。
生田神社に奉仕する封戸と呼ばれる神戸(かんべ)が朝廷から支給されたという記録があり、かんべからこんべ、こうべと読み方がもじられて現在のこうべという地名の呼び方が定着したという説があります。
これまでに水害や戦争の空襲、震災などの様々な災害に遭ったものの、その度に逞しく復興を遂げており、蘇る神様と親しまれています。
参考: http://www.ikutajinja.or.jp/
観光情報
生田神社の境内には様々な見どころがあります。
平敦盛が大事にしていたとされる「敦盛の萩」があります。
生田神社はかつて一の谷の戦いの舞台になったことでも知られています。
一の谷の戦いで劣勢になった平家は敗走する結果になります。
その途中で平敦盛は源氏側の武将である熊谷直実に討ち取られてしまいます。
この時、敦盛は若干16歳だったそうです。
その後、法然上人が男の子を拾って育てていたそうです。
男の子が大きくなった頃、父親が敦盛だったと知り父親に会いたければ生田神社に行くようにという夢を見たそうです。
そして父敦盛の霊を見た場所とされているのが、敦盛の萩だと言われています。
実際に敦盛の子供がいたのかという話については真偽がはっきりしていませんが、このような話が語り継がれているということは本当だったと思いたいですね。
境内には源平合戦に関わる史跡も残されていますので、歴史に興味がある方にとってはとても興味深いと感じられるはずです。
他にも生田の森をはじめとして境内では四季によって異なるお花を楽しむこともできます。
生田神社では神前結婚式を行っていることでも有名です。
縁結びのご利益があることから、男性が白で女性が赤のお守りをペアで持っていると良いとされています。
松尾神社にある杉の木に向かいながら恋愛が成就しますようにとお願いをすると、願いが叶うという伝説もあります。
他にも子授け、厄除け、開運、学業成就など様々なお願いごとに対するお守りが用意されています。
生田神社へのアクセスは、三ノ宮駅から徒歩10分の距離にあります。